リフォームのプロフェッショナル話を聞いてみましょう。
築60年の一軒家をリフォーム 断熱材を活用して快適に
築60年の一軒家ですが、20年も空き家になっていてかなり傷んでる家が大変身しました。もう外の壁は穴が開いてしまっていますね。こうなると中の柱などが傷んじゃったりするんですよね。
東京都中野区の昭和のキッチン、タイルのお風呂、こんな古い一軒家をリフォームの達人がリノベーションしています。見違えるように綺麗になってますね。写真と見比べても形は一緒ですがもう、玄関の屋根が違いますね。でも玄関の扉は一緒です。
壁が黒ずんでしまっていましたが、真っ白に塗り替えました。玄関の周り、柱や壁で囲んでいることが多かったですが、あえてオープンにしています。家の中も大きいですが、綺麗にお手入れ・修繕されてますね。そして天井はもともとあった梁が見えるようになっています。大きな振り子時計があります。
6畳和室二部屋の仕切りを無くして、LDKの大空間に
2階は6畳の和室が二部屋という昔ながらの造りでした。床の間もありました。階段はキシキシいいますが、2階に上がるとなんとぶち抜きの広い LDKの大空間 になっています!明るいリビングで天井も高いですね。屋根も梁が見えている状態。そして部屋の中が全部真っ白に塗ってありますから明るく広く見えますね。元々は「7DKでリビングなし」の純和風でしたが、2階の二部屋をつなげて23畳のリビングダイニングにしました。
内装の丁寧な職人仕事に納得
家族四人、男の子さんが二人のご家庭。一級建築士で建築事務所を経営しています。元々マンションに住んでいましたが、ボロボロのこの家を見つけて購入しました。外はボロボロでしたが中の柱などは綺麗に職人さんが作っていたのを見て、気に入って購入しました。中野区でこのくらいの一戸建てはなかなかありません。3年ほど前におしゃれにリフォームしました。
外壁はガルバリウム鋼板に張り替え
20年間空き家だったので、木の板の外壁は完全にボロボロだったので、リフォームは大変でした。板を全部剥がして、ガルバリウム鋼板を貼りました。亜鉛・アルミ・シリコンを組み合わせた合金の板です。非常に耐久性に優れていて、30年以上を持つ素材です。美しさが持続します。お手入れが面倒な人にもオススメな壁材です。
梁は表面を研磨して露出
水回りは漏水などで傷んでいましたが、「柱は全部大丈夫だった」と建築士の方に確認してもらいました。梁も当時のものが大丈夫だということが確認できましたので、表面を研磨して露出させました。室内は昔の趣を残しました。これは状態が良かったからです。
断熱材を天井・壁・床下に導入
でも古い木造戸建て住宅だと、気になるのが場合によっては「家の中が外より寒い」という状態になることですよね。古い家では断熱の断熱規格が緩かったんですが、天井・壁・床下に断熱材を入れました。
天井の空気層の熱を換気扇で強制排出
他にも断熱するための工夫として、屋根との間に空気層を設けて、空気層を換気扇で換気するようにしました。点検口も目立たないようにつけています。中には換気扇が入っていて、夏は暑い空気がたまらないように、強制的に廃出しています。これはいいですよね。戸建には天井と屋根の間に空間がありますが、夏場には家の中の熱気がこの屋根との間の空間層にこもってしまって、夜になると暑さが逆に天井から攻めてきて寝苦しい状態となります。
天井の換気扇は一般的に約10万円ほどからで取り付けが可能
換気扇で熱気を外に逃がしてやることで、熱がこもる対策をしたり湿気対策を行っているのが最新のリフォームです。天井の換気扇は一般的に約10万円ほどからで取り付けが可能です。リフォームでは検討して欲しいですね。この空気層の幅は10 CM ほどしかありませんが。そこの空気を入れ替えるだけでも全然違います。
畳をはがして床暖房に
床は畳敷きだった部屋ですが、なんと床暖房にしてしまいました。フローリングの床になっています。床暖房は空気も乾燥しないのでいいですよね。外壁・床下・天井には断熱材を導入しました。リビングの床は張り替えて床暖房にしました。
大きな窓もガラス戸が入っていますが、この木枠は元々あった趣のあるものです。でも、その外側にガラス窓を設置して二重にしました。そして入れたガラス窓も二重ガラスになっています。間に空気が含まれているガラスなので、断熱効果は高いんです。複層ガラスといいます。これは今ある窓枠を外す工事が不要なので、最近かなり人気になってますよね。断熱効果や結露防止に非常に効果的です。
複層ガラスはもはや標準設備
最近新築を建てられる方は大体この2枚ガラスにしているということです。むしろ1枚ガラスを入れる人今はほとんどいないということなんです。もうそれぐらい普通になってますね。2枚のガラスでできた複層ガラスは一般的に約5万円からです。
テラスは床も天井も張り替え
そしてテラスも、元のテラスではなくウッドデッキ風になってますね。9畳のテラスで、床や屋根は劣化していたので全面張り替えました。錆びついた骨組み、柵などもきれいに塗装し直しました。
1枚ガラスでもハニカムブラインドで断熱効果を強化
テラスの窓は1枚ですが断熱の工夫をしています。この大きな窓枠が構造を支える枠になっていたので交換することができませんでした。その代わり、天井近くにロールスクリーンのようなものがありますね。蛇腹状に下に降りてきました。ハニカムブラインドと言って、中に空気層が入った柔らかい光のブラインドです。これも2重構造になってますよね。「ハニカム」とは英語で「蜂の巣」の意味です。間に空気の層があって、高い断熱効果があります。光が室内に入る素材なともありますが遮光、保温、 UV カットなど機能がついたものもあります。
ハニカムブラインド一般的に5000円からで、手頃に価格で断熱ができるので検討してみてください。
ダイニングの隅に小さな手洗い・洗面所
ダイニングの隅に小さな手洗い・洗面所があります。これならお子さんにも「食べる前に手を洗いなさい」って言ったらすぐ洗えますよね。手が汚れるような食べ物を食べても、すぐ洗う習慣がつきます。モダンな洗面台、8万円程で購入できます。取り付け費用は別途かかります。
ニ階の床を一部グレーチングにして一階の部屋に光を取り入れる
そしてニ階の床に一部穴が開いていてアニメになってるところがあります。グレーチングと言います。外のバルコニーなどでよく使う材料ですが、下の部屋が暗いので、格子の光を下の部屋に入れるようにしています。下には窓のない部屋があります。リビングの床の一部に格子状の強化プラスチックのグレーチングを入れることで下の部屋に程よく日の光が入ります。強度はもともと床の材料なので、人が乗っても全く問題ありません。
元々押入れだったスペースに、ふすまを残して、ここにトイレを作りました。1畳の押入れをトイレにリフォームしました。2階にトイレがなくで、トイレつけるために間取りを変えずにやるには、ここしかありませんでした。でもふすまで両方開くので、掃除がしやすいですよね。 リビングからトイレが近いのは我慢しなくていいので便利ですよね。
一戸建てなら水回りの移動も自由度が高い
そして昭和のキッチンは最先端のシステムキッチンになっていて、広々綺麗で使いやすくなっています。キッチンはもともと一階の片隅にひっそりとありましたが、2階に持ってきました。水回りの移動はありますが、なかなか階を変えるっていうのは聞かないですよね。でも戸建てであれば、配管をやりかえるのは割と自由にできます。これは一戸建ての方が床下も広くて、配管スペースに余裕があるからです。一階から二階に水回りを移動することも可能なんです。
狭いキッチンがなんと広々、 L字型 のシステムキッチンに。調理台がたっぷりありますね。そしてシンク下収納扉の下には「つま先」がちょっと入るようになっていて、作業しやすいですよね。ほんのちょっとのことですが、毎日のことなので、重要ポイントです。
ステムキッチンも、展示品を購入すれば割安
大きなシステムキッチンも、展示品を購入すれば割安で購入できます。最近はインターネットで購入できます。ミーレの食洗機なかなか少ないですが、全部まとめて購入してしまいました。ミーレの三段の食洗機、家族四人でも余裕で入ります。全部で50万円ぐらいと破格ですね。レンジフードもついて50万円ですから、格安で普通に購入すれば200万円ぐらいはそうです。
1階はレトロな趣を残しました。玄関ロビーは壁や扉の状態が良かったので、そのまま残しました。元々キッチンがあったスペースは、書斎仕事部屋になっています。キッチンの吊戸棚だけ昔のまま残しています。耐震補強のために合板を貼ったりといったことはしていますが、落ち着く雰囲気ですよね。
そして一階の庭に面した畳の部屋も綺麗にそのまま残しています。ほっこり癒しのスポットです。砂壁もそのままということですが、確かにすごく綺麗なまま残ってますね。1階の和室と洋室2部屋は、床や壁には断熱材を入れて、窓も2重にしてありますが、間取りは大きく変えずに昔ながらの雰囲気を残すようにしました。
ただ洋室の奥に大きなは天井の高さからかかっているカーテンがありますね。ここにはなんと急にガラス貼りのお風呂・バスルームがあります。 ここは急に真っ白モダンです。浴槽はこれだけ大きければ足腰伸ばしてゆったり入れそうですね。タイル張りでステンレス製の昭和の風呂が、ガラス張りの開放的なお風呂にリフォームしました。これは理想です。
新しいタイルの床もあったかいんです。床暖房が入っています。嬉しいですね。お風呂用の床暖房があります。昼間はお風呂に入りませんが、真ん中の部屋は外からの光を取り入れるために、通過地点としてガラス板にしました。昼間はカーテンを全部開けた状態にしています。
浴槽は海外製で幅が180 CM の大きな浴槽です。本当にゆったりと体を伸ばして入れますし、お子さんがいれば一緒に入ることもできますよね。そしてなんと浴室の天井には天窓がついてます。旦那さんのご希望で天窓を付けましたが、実際には湯気で曇っているので、星空を見ることはできません。
外壁屋根窓全体のリフォーム費用は?
外壁・屋根・窓全体のリフォーム費用は600万円でした。新築一戸建て買おうと思ったら、こんなもんじゃ済みませんからね。
築60年の建物ですが、断熱をしっかりとして快適に気持ちよく住めるようにした大胆なリフォーム費用は、全部で1900万円です。借地なので借地料を払わなければいけませんが、固定資産税を払う必要はありません。借地はそこに住む権利です。家だけ借りて建物は自分で買うという方式です。